新伊那市 店舗や民間施設も対象「福祉マップ」作成

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伊那市は、バリアフリーに配慮した市内の施設を紹介した「新しい伊那市福祉マップ」を作成した。障害者の社会参加に力を入れる市内のボランティアサークル「ひまわりのたね」を中心に利用者の視点でまとめた。関係者は、手押し車を使う高齢者や、子どもをベビーカーに乗せた家族らも利用できるとし、幅広い活用に期待している。

 「障害者の視点にすると何でもあり」として、マップは公共施設にとどまらず、パチンコ店や飲食店など不特定多数が利用する店舗や民間施設にまで対象を広げた。「買う」「遊ぶ」「食べる」「泊まる」「冠婚葬祭」など10のジャンルに分け、119施設を取り上げた。

 各施設について障害者用駐車場やトイレ、点字ブロック、自動ドア、貸し出し用の車いすなどの有無をマークで示し、「トイレの表示なし。店内一部狭い場所あり」、「店内に車いすで入れる」など簡単なアドバイスも。

 「どこへ行くにも最も気掛かり」なトイレの写真を必ず添え、形態などが分かるようにした。

 持ち運びに便利なポケットサイズ(縦18センチ、横10.5センチ)で45ページ。各施設の所在地を示した地図や、災害時に障害者ら災害弱者を優先的に収容する「福祉避難場所」も紹介した。

 同サークルは1997年、公共施設を中心とした同市の福祉マップを作成。今回は新市発足に伴い、旧市を主体に取り組んだ。

 昨年秋からボランティアの協力も得ながら高遠や長谷にも足を運び、手分けをして調査。ページ数の関係で障害者用トイレを備えた施設を主に掲載した。

 製作費は財団法人自治総合センター宝くじ広報事業の助成金130万円を充てた。

 5000部作り、各種団体を通じて障害者に3000部、残りは市役所や支所などに備え、希望者に配布する。

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